
理想的なマイホームをつくることは楽しみでもありますが、悩みにもなります。理想と現実のギャップが大きく、不満や後悔の念が浮かぶこともあります。特にお金に関する悩みは大きく、年収から逆算し、借り入れ可能なローンの限度額を想定することから始めなければなりません。さらに、土地代に建築費と諸経費を加えて必要な予算を算出することも重要です。資産価値として残るマイホームを建てる必要があります。理想的なマイホームはこれらのことを総合的に考えないと得られません。
マイホームを不満なく建て後悔しないためには、お金の問題から先に解決することが必要です。そのためには無理なローンを組むのは諦め、年収の20%以下の範囲で返済額を設定することが大切となります。頭金と借入金から土地代と工事費、及び諸経費を全て賄うことが基本です。お金の心配が無くなれば、住宅の中身の問題が残るだけとなります。住宅は資産価値を残すために安普請は避け、長く持つようにしたいものです。
マイホームを建てることでハウスメーカーからお客様扱いをされますが、実態を表してはいません。マイホームの建て主は事業者と言って良く、工務店が言う施主の立場がしっくりします。施主は工事業者を雇い、近隣住民への責任を負うなど、事業者としての自覚を持つことが必要です。マイホームの悩みは、経験のないことに挑戦する代償でもあります。
簡単に考えていたことが実際やってみると難しいと感じるギャップが、マイホームを建てる時の悩みになっているとも言えます。難しいことになるのは、自分一人でやろうとするからです。また、ハウスメーカーが全てやってくれると考えるのは間違っています。ハウスメーカーの目的は自社の利益なので、施主の経済的な悩みまでは考えてくれません。ファイナンシャルプランナーなどの専門家の意見を聞くことも大切なのです。
住宅を建てる行為は本来大変なことです。その中でハウスメーカーの優秀な営業マンが簡単に家ができるかのような誘導を行うので、信じてしまうことになります。家をつくるという大きな仕事を実行するためには、各種の専門家とチームを組むことが必要です。金融機関や工務店、設計事務所とのインスペクターなど、依頼すれば多くの専門家が協力してくれます。ハウスメーカーとだけ交渉すると、思わぬ落とし穴に落ちることもあります。適切なチームを組んで事業にあたることで、悩みは解消されます。また、ブログ上にマイホームの成功や失敗の経験を投稿している人もいるので、マイホームの悩みはブログで解決できることもあります。